#いつもの

Jeff Beck が亡くなった。

自分が小さい頃から聴き馴染んで来た人が亡くなるのは悲しい。
自分も歳をとってくるとそういったことがだんだん増えてくる。久しく聴くことがなかった曲でも、そんなことがあると繰り返し聴いて初めて聴いたころのことを思い出したり、とか。

思い出したこと

自分が洋楽を聴くようになったのは中学生のころ。まずは日本のロックを聴くようになり、そこから派生してあれこれ聴くようになった。
家では他に洋楽を聴くような家族がいなかったので、もっぱらひとりで聴くか友達の家で聴くか。雑誌を読み漁り、友達とああでもないこうでもないと言いながら聴く時間は楽しかった。
あれこれ聴くようになるとちょっと真似してみたりとかもして、全然下手くそなのにちょっとそれっぽいフレーズが弾けただけで嬉しかったことなどを思い出した。

こういうのは順番だとはいえ、今どきの78歳なんてまだまだ若い。
もっと聴いていたかったというのが正直なところだ。

ごくたまにだけれど、自分よりも歳下の人が亡くなることに遭うようにもなってきた。
ひとが亡くなるのはどんな人でも悲しいことだけれど、自分より若い人が亡くなるのは辛い。一緒にあれもこれもしたかったと思うのはもちろんなのだが、なにより志半ばだった本人の心残りは如何ばかりだろうか。
翻って自分のことを考えると、この歳でもまだまだなにも成し得ていないし、なにも思うように進まないし、反省ばかりだ。

いま思うこと

毎日ほんの少しずつでも成長したいと思っているし、楽しく過ごせるよう心がけているし、誰かの役にたちたいし気持ちを伝えたいけれど、どれもこれもうまくいかないことばかり。
それでもめげずに前へ進もうと思うけれど、スムーズに進むことはまずない。ほとんどのことはそういうもんだと分かってはいても、なるべくうまく行くように試行錯誤する毎日だ。

歳を重ねてくると、どうやら楽しいことは減ってくるようだ。正しくは「楽しいことが減る」のではなく「楽しく感じることが減る」のだろう。色々なことに慣れてきて、日々が単調になり、感動が薄れていく。
それに慣れてしまうのがイヤだからなにかしら新しいことに手を出してしまうようだ。
それで尚更スムーズに進まず手間取ることも多い。自分ができることを増やすのは結果会社の役にたつけれど、時間をかけていいところとさっさと終わらせるべきところとのバランスをとるのが相変わらず下手だ。結局ただただ足を引っ張ることしかできなくて迷惑をかけているのではないかと心配している。
誰かの役にたちたいけれど、基本的な行動原理が自分の興味からなのでうまくいかないことも多いだろうことは想像に難くないが、このへんはもう性分としか言いようがないのでこれを如何にうまくコントロールするかが今後の課題かな…。
一度にあれもこれも変えるのは難しいが、ちょっとずつならできるだろう。

仕事

去年仕事上の立場が少々変わったのだが、どうにもその自覚も足りない。そんなに急にできることが変わるわけはないが、かといって同じようにやっていてはダメだという意識づけをしないと、きっとこのままなにも変わらない。
いまできることしかできないけれど、できることを確実にやるしかない。急に大きくは変われないけれど、少しずつでも前に進むしかない。それを許容してくれる会社のメンバーには感謝しかない。

目標

56歳の年相応に、なんていうのが無理なことは重々承知している。ろくでもない大人になったという自覚しかない。それでもなにか本当に小さなことでも成し遂げていこうと思う。
毎年思っているけれど、僕個人として、今年こそは

  • もっと英語を勉強する
  • バイクを復活させる

ことを目標にしたい。
どちらもこれまでもずっと思っていたことではあるのだけれど、振り返ってみると結局後回しになっていてなにも進んでいない。英語に関しては会社全体で勉強するよう進んでいるので、それに後れを取らないように引き続き頑張りたい。
今年は WordCamp Asia が間近に迫っているし、WordCamp Euro にも久しぶりに参加できそうだ。英語でちゃんとコミュニケーションできるようになったらきっともっと世界が拡がるだろう。

バイクはまぁぼちぼち、というところだけれど、気持ちにもちょっとだけ余裕ができてきたので、うまい余暇の使い方も考えたい。
大学の先輩たちやバイク屋当時のお客さんとツーリングにも行きたいし、今年はちょっとした長期休暇が取れるかもしれないので、めったに行けないところへバイクで行きたい。もちろんもう12年もブランクがあるので、遠乗りするためにはリハビリから始めなくてはいけない。さすがにまだ乗っていた期間よりはブランクのほうが短いけれど、歳もとったしいろいろ身体も思うように動かなくなってきているので、リハビリに充分な期間が取れるようにこれも今年早めに動き出したいと思っている。

いまが一番若いんだから、動き出すならいましかない。

ということで56歳を迎えることができました。皆様のおかげでここまでやってこれました。本当にありがとうございます。
アイキャッチ画像は昭和っぽい僕より歳上の製品(笑